僕の大学の専攻は化学でした。化学と言うと、一般の方には馴染みが無いでしょうが、なかなか楽しい分野だと思います。
化学というのは、原子レベルで物事を考えます。だから、好きでしたね。最近ではニュートリノというものが観測されていますが、一応「原子」は物質の最小構成単位である粒子だそうです。世の中には、天然で百弱の種類の原子が存在しています。人工の原子を入れても百ちょっとしかありません。
たった百種類以下のモノで、世の中のすべてのものが構成されているのです。しかも、生物などに使われている原子の主なものは、その中の一部でしかないわけで。それらの原子の結びつき方だけで、様々な複雑な種類のものができるわけです。
また、原子を構成するのは、陽子と中性子と電子です。そう考えると、世の中のものすべては3種類のもので構成されているわけです。
遥か昔は、現在とその結びつき方が違ったわけで、生物も居ませんでした。それが、どういう風に変わっていったかは知りませんが、変わっていって、植物や動物が存在し始めて、人間のような厄介な存在も出てきたわけです。結局人間も、陽子と中性子と電子の塊でしかないわけで、死んだら、結びつき方が変わるだけでありまして。
でも、痛みとか悲しみを感じるわけで。メンドクサイですね。まあ、快感や喜びもあるんですけどね。不思議です。