B’zに孤独のRunawayという曲があります。
1991年に発表されたミニアルバムに入っているので、22年前の曲です。
個人的にはシングルにしてもいいくらいのクオリティの曲だと思っています。
結構好きで何回かカラオケでも歌った事があるくらいなのですが、
歌詞についてはあまり考えずに聴いていました。
改めて聞いてみると、なかなか良い歌詞というか、訴えかける歌詞だなと思いました。
歌の途中で立場が入れ変わっていた事に最近気づきました。
サビは去っていった者、Aメロ、Bメロは残された者の立場の歌詞になっています。
Bメロでもlike this!って説明があったんですね。
今の僕は残された者の立場に近く、退屈さや窮屈さを感じており、去っていた者の生き方に憧れを抱いてしまいます。しかし、去っていた者のように、今あるモノや環境を捨ててまで、自由を求めて生きていく大変さもわかっています。新しい環境でうまくいく保障もありませんし、金銭的にも不安ですし、周りに迷惑をかけたり、傷つけたりするかもしれません。しかも歌詞の中の人物は一般には常識的でない道を選んでいそうです。ですので、僕は今の安全な生活を選んでいます。
ですが、意外と案ずるより生むが易しで、その気になれば、
「許されなくても、世間のしくみには勝てなくても、いろんなものを無くしちゃっても、 傷ついて憎まれてもいいから」
「義理を蹴飛ばしたり、平和に見える毎日を壊したり、愛人探しに出かけたりしようかなとも」ちょっと本気で考えたりもしちゃっています。
「僕の心が身軽なものなら、今の状況に長居は無用」なのかもしれませんね。
きっと、迷惑をかける期間はちょっとで、みなさん、すぐに普段の暮らしに戻るんでしょう。
とは言ってもみなさんは、なかなか出来ないでしょうね。去る事はしようと思えばいつでもできますが、戻ってくる事出来ませんからね。安定を保ちつつ、去った時の世界も味見してみたいから、副業をしたり、旅行をしたり、小説を読んでみたり、ちょっとした浮気をするんでしょうね。
歌詞の中では、去った者の行く末がどうなったかまではわかりません。残された者は疑問を抱えながらも普段の生活をし、去った者は夢を叶えるのか、敗れるのかはわかりませんが、数年後に二人が再会すると言った物語もつくれそうですね。5分程度の短い歌ですが、良い歌はつまらない映画を見るよりずっと楽しいと思います。